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栃木県足利市「足利一茶庵本店」
「五色天もり」
薮、砂場など江戸時代から暖簾を受け継ぐ蕎麦店のなか、手打蕎麦を語るうえで現在の形を作ったと言っても過言でない流派、一茶庵系。
創業者片倉康雄は戦後食料危機の際、国からも製麺機の使用を奨励されどんどん機械化してく蕎麦屋の世界で、あらためて手打蕎麦を学び直し現在の江戸手打蕎麦の基礎を作った片倉。
魯山人などとの交流があったのも味の追求に一役買っていたようです。
そんな一茶庵系から旅立ったなかには広島の達磨、秩父のこいけ、八王子の車屋、駒ヶ根の丸富・・・など名だたる名店、そしてまたそこから多々名職人が旅立っていきます。
・・・と、そんな足利一茶庵、何と、初訪問です!
一茶庵といえば五色そばが有名。更科蕎麦、抹茶そば、けし切り、せいろ、田舎と5種類のそばが陶器の器に入っています。
そのお味は、更科蕎麦自体はほとんど味、香りはありませんのでコリコリした歯ごたえ、のどごし重視。
そこに抹茶のほろ苦さ香り、けしの香ばしさが上品に香ります。
せいろ、田舎はそれぞれ細挽きで粗い蕎麦粉の星はほとんどみられません。
噛みしめれば蕎麦の味わいはあるものの、もう一つ物足りない印象
?。香りが乏しく、また茹で時間が長いのか柔らかめに感じました。
個人的にはもう少しコシは欲しいところ。
また辛汁はいままで食べて来た一茶庵系店とくらべて随分と甘い印象。
鰹出汁の旨味は十分にありますが食べ終わる度に口の中になにか甘みが残ってします。
あくまでもきりっとした辛口が好きな個人的な感想ですが・・・。
えび天麩羅の出来は、最高。周りはサクサク、中は半生。それでいてやけどする位にアツアツ!塩で食べたかったなぁ。
いずれにしても、蕎麦を語る上で外せない一店に行けて大満足でした。
ごちそうさま。
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